街の行方(三木鉄道) [cycling]
三木駅近く 線路沿いの花畑
三木市・福井
始発駅の三木駅
三木市中心部からJR加古川線厄神駅(加古川市)までの6.6キロを結ぶ三木鉄道です。
7月3日(tue) XTC800で出かけました。
たった一両のディーゼル車が1時間に1,2本、田園地帯を走っています。
大正5年に「播州鉄道」として開業し、長年、三木特産の金物や米などを運んできた三木鉄道。
国鉄による買収後、民営化に伴って1985年に第三セクターに転換したという歴史があります。
近年は利用者も増えず、経常損益は毎年赤字の連続。
三木市が資金援助していましたが、このたび、三木鉄道の2008年3月廃止が決定しました。
こんな光景もあと半年あまりしか見られません。
鉄道廃止論が起こる度に、市民から反対の声がわき上がっていた存続問題。
全国の鉄道ファンからも存続の声が出ていましたが、とうとう決着です。
仕方の無いことかもしれませんが、ひとつの灯が消えるようで、少しさびしい気もします。
市長のコメントを先日、朝日新聞で読みました。
「一部の鉄道ファンのノスタルジーのために、これ以上多額の税金は使えない。」
実際、この街に暮らす人たちにとっては、切実な選択問題なのです。
一度失った鉄路は蘇ることはないのですから・・・
鉄道の廃止で町がさらに寂れる例が多いだけに、街の行方までも心配してしまいます。
地図: 三木鉄道 三木駅
本日のデータ 走行時間1:52 走行距離43.24 Av23.0 Mx43.5 総走行距離1453.2