飾磨の水路と古い町並 [pottering]
姫路市・飾磨区玉地
姫路市街の南部にある飾磨(しかま)の町です。
江戸時代、姫路城が築城された際、水路で結ばれ、城の外港としての役割を果たしてきたこの町。
山陽電車飾磨駅を中心に、今では湾岸地域の山陽特殊製鋼をはじめとする工業地帯、西側には姫路リバーシティ等の大型商業施設と都市化と工業化が進みましたが、まだまだ古い町並が残っています。
路地が入り組み、古びた家屋が目立つ町並。
格子や袖壁が保たれた町家風の旧家、細い路地に沿い見られる風景は、以前城下町の外港で栄えたことを思わせてくれます。
飼料屋さんの店先にいた鳩たち。
珍しい光景です。レース鳩なんでしょうか?
屋台蔵
飾磨区御幸町
提灯や電飾で彩られた華麗な屋台の練り合せと有名な「台場練り」
ここの祭りは、屋台に24名の練り子が入り、2トンもある屋台を肩で支え、荒々しい力自慢の練りを見せてくれます。
路地には道標が今でも多く残っていました。
銀の馬車道
明治の初め、生野鉱山から飾磨の港まで輸送路として造られた馬車道。
播磨と但馬を結ぶ当時の産業道路として多くの役割を果たしてきました。
飾磨港はその終点。当時倉庫、荷積場として使用された赤レンガの建物です。
今は浅田化学工業の工場となっていました。
ここの赤レンガも馬車道で運搬されたそうな・・・
町の水路
飾磨区宮
飾磨は水路の非常に多い地域です。
家々の間を細い水路が走り、水路が人々の生活の一部であったことをうかがわせます。
そして町の西側を流れる船場川と東側の外堀川。
これが姫路城を海から支えていた重要な水路であったことは、現在の地図からも容易に想像がつきますね。
野田川の水門
飾磨区東堀
対岸に渡ることのできる立派な水門でした。
飾磨と言えば姫路の下町的なイメージと古い町並。そして盛大なお祭り・・・
都会的な区画整理が増える中、昔からのローカル色豊かな町並はとても貴重なものとして思えてきます。
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